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日本の伝統技法を取り入れた家は、なぜいいの?

  • seakey23
  • 23 分前
  • 読了時間: 4分

こんにちは、坂喜建築です。

いつもご贔屓賜りまして誠にありがとうございます。

今回は、日本伝統の家づくりが良しとされる理由についてご紹介して行きます。


日本の家づくりには、長い年月をかけて培われてきた独自の考え方があります。

近年は高性能住宅や最新設備が注目されがちですが、

あらためて日本の伝統的な家づくりに目を向けると

現代の暮らしにも通じる大切なヒントが数多く詰まっています。



伝統技法と聞くと

「昔ながらの工法」

「今の生活には合わないのでは」

と感じる方もいるかもしれません。


しかし、実際に評価されている理由は、特別な技術そのものよりも

家づくりに対する「考え方」にあります。


日本の伝統的な家づくりでは、木という素材の性質を無理に抑え込まず、

自然な状態で活かすことが重視されてきました。



木は湿気を吸ったり吐いたりしながら、季節ごとの環境に順応する素材です。

その動きを前提に家をつくることで、

夏のジメジメ感を和らげ、冬の冷たさをやわらかくする空間が生まれていました。

これは数値では表しにくいものの、実際に暮らすと違いを感じやすいポイントです。


また、伝統的な家づくりでは「壊れない家」を目指すというより、 「直しながら使い続ける家」という発想が当たり前でした。

家は時間とともに傷むものだからこそ、

部分的に補修しやすく、手を入れながら住み継いでいく。


木組みなどの技法も、その象徴として知られていますが、本質は工法ではなく、

家を長く大切に使うという価値観にあります。

この考え方は、住まいを消耗品として扱わない、日本ならではの文化と言えるでしょう。



さらに、日本の家づくりは環境への向き合い方も特徴的です。

風の通り道を意識した間取りや、深い軒による日差しの調整、窓の配置による通風など

自然の力を上手に取り入れる工夫が随所に見られます。


エアコンや機械設備がなかった時代だからこそ生まれた知恵ですが、

現代の高断熱・高気密住宅と組み合わせることで、

機械に頼りすぎない快適な住まいを実現することも可能です。


もうひとつ見逃せないのが、人の感覚を大切にしている点です。

足触りの良さ、光の入り方、音の響き方など、住んだときの心地よさを

感覚的に捉える視点が、伝統的な家づくりには根付いています。

「なぜか落ち着く」

「長く居たくなる」

と感じる家には、こうした要素が自然と組み込まれていることが多いものです。



伝統的な家づくりでは、家は完成した瞬間がゴールではありません。

住み始めてから少しずつ表情が変わり、暮らしに合わせて手を加えながら、

家と一緒に時間を重ねていく。

その過程そのものを楽しむという考え方があります。

木の色が深まったり、傷が思い出になったりすることで、

住まいへの愛着も自然と増していきます。


もちろん、すべてを伝統技法でつくる必要はありません。

耐震性や断熱性、設備性能といった部分は、現代の技術を取り入れることが重要です。


一方で、素材の扱い方や空間の考え方、暮らしへの向き合い方には、

伝統的な家づくりの知恵を活かすことができます。



両者をうまく組み合わせることで、安心・快適でありながら、

長く愛せる住まいが生まれます。


日本の伝統技法の良さとは、特別な工法の凄さではなく、

人と家の関係を丁寧に考えてきたことにあります。

これから家づくりを考える際には、性能や流行だけでなく、

「どんな暮らしを続けていきたいか」という視点から

住まいを見つめ直してみてはいかがでしょうか。




坂喜建築では新築・リフォーム・リノベーションを含め、

住宅はもちろん、神社仏閣の修繕までさまざまなご依頼を承っております。

玄関のこと、その他建物に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。

 
 
 

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